こんにちは。ユイPです。
東京では桜が咲いていますね!暖かくなってきて春を感じています。
さて、今回のテーマは「文字デザインをしてみよう」です。
皆さんは普段、小説や漫画、ゲームやアニメなどの「タイトルロゴ」に注目した事はありますか?
私はロゴを見るのが好きなのでいつも注目してしまうのですが、気に入ったデザインのものはそれだけで作品が印象に残る事もあります。
今回はそんなタイトルロゴ風の文字の作り方について解説していきたいと思います。
複雑なものではなく、誰でも出来るシンプルかつ簡単に出来るものです!
使用ソフト:Adobe Illustrator CC 2018
作業環境:Windows 7 / 温かいお茶と好きなおやつ
文字の基礎編⇒文字デザインをしてみよう Vol.0 文字組みの基礎
色をつけてさらにロゴっぽくする効果を紹介⇒タイトルロゴ風 文字デザインをしてみよう vol.2
今回は誰にでも使える定番フォントを使用して、一色のロゴを作っていきたいと思います。
まず準備を行っていきます。
Illustratorの文字ツールでアートボード上にテキストを置きます。
ここで使用しているフォントはどのPCにも入っているであろう定番フォント、「MS 明朝」です。
文字を選択ツールで選択して、アウトラインの作成を行ってください。
アウトラインを作成したら、グループの解除をして一文字ずつ動かせる状態にしてください。
これで準備はOKです!文字を自由に動かしたり変形させていきたいと思います。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
Check!!【選択ツールについて】
選択ツール→オブジェクト全体を選択する
ダイレクト選択ツール→オブジェクトのアンカーポイントやパスのセグメントを選択する
状況によって使い分けが大事です。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
Point.1 文字の大きさをバラバラにしてみる
選択ツールで文字を移動させたり拡大縮小を行って、文字の大きさを変えてバラバラに配置してみました。
なんだかもうこれだけでちょっとロゴっぽくなりますね。
Point.2 パーツを分解してスキマを作ったりアレンジしてみる
文字のパーツを分解して、線と線の間にスキマを作ったり、部首などをアレンジしていきます。
ここでは「初恋」の文字の○をつけた部分に手を加えていきます。
まずは「初」の部分から行っていきます。
「初」の部分を選択して複製します。複製のやり方はコピーしてペーストでもAltを押しながらドラッグでもなんでもOKです。
次に複製した「初」をダイレクト選択ツールで選択→複合パスの解除を行ってください。これでパーツごとに動かす事が出来るようになります。(複合パスの解除は全ての字にやるのではなく、解体する文字にだけやるのがおすすめです)
そうしたらいらないパーツを選択して、消去します。いらないアンカーポイントは残っていても邪魔なだけなのでしっかり選択して全部消してしまいましょう!
元になる「初」もいらない部分を消去します。
少し大きさや位置を調整して、元になる部分にパーツを持ってきます。
恋も同じ手順で行いました。
「恋」という字だったのでわかりやすく、上のでっぱりの部分をパスでハートを作って置き換えてみました。
線と線の間に少しスキマが出来たり、パーツが少し拡大されているのがわかりますか??
スキマを作る事で文字にゆとりが出来ますし、パーツを拡大することでアクセントになります。元のフォントそのままでなく、遊び心を利かせる事が出来ました!
もちろんもっと分解や変形を行ってどんどんオリジナリティを出していくとよりいいと思います★
-----------------------------------------------------------------------------------------------
Check!!【ハートの作り方】
1.塗りなしの正方形を作成
2.右上のアンカーポイントをダイレクト選択ツールで選択して消去
3.線幅を太くして端を丸型線端にする
4.45度回転
-----------------------------------------------------------------------------------------------
Point.3 ペンツールを使ってアレンジを加えてみる
2で作成したものに、ペンツールの機能を使って更に少しアレンジを加えてみたいと思います。
ハライの部分にリボンのような曲線を加えてみました。よく目にする形ですが、ペンツールで輪っかを描くだけなのでとっても簡単です。
更にペンツールで文字の端っこまで線を延ばしていきます。
この状態で終わってもいいのですが少し物足りなさを感じたので...
線の真ん中にアンカーポイントを追加してぐにゃりと曲げてみました。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
Check!!【アンカーポイント】
アンカーポイントの追加ツールを使ってパスのセグメント上にアンカーポイントを追加します。
ここでは画像の赤点の部分にアンカーポイントを追加して曲げています。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
仕上げ
紹介した3つのポイントを組み合わせて、仕上げを行います。
強調したい部分やバランスを見ながら文字の配置を色々変えてみたりして...
こちらが完成形になります。
「初恋」と「ビターチョコレート」を強調するために接続詞の「は」は小さめにし、特に強調したいと思った「チョコレート」の部分を1番大きくしています。
どうでしょうか。ありふれたフォントでも少しアレンジするだけでタイトルロゴっぽくなったと思いませんか??
おまけで英文も追加してみました。イメージは切ない系のノベルゲームのロゴです(あくまでもイメージです)
基本の流れはこのような流れになります。
文字のサイズ変更、パーツの分解、変形、書き足しが出来ればシンプルなロゴは簡単に作れます!
という訳でサンプルとしていくつかロゴを作ってみました。
MS明朝のような初期フォントではなく、様々なフォントを使用しました!
それぞれ制作時間や手間はバラバラですが、ほぼ上の解説でやった事と同じツールしか使っていません。
デジマースブログチームでは基本的に「モリサワフォント」を使用しています。有償のフォント以外にも、ネット上には素晴らしいフリーフォントがたくさんありますし、Adobe Creative Cloudを契約していれば無償でフォントをDL出来る「Type Kit」というシステムもあります。私もそうやって色々な場所からフォントを見つけてきています。
(フリーフォントの場合は字形を大きく変形させるのは禁止なものもありますので、そちらは使用する際にしっかり確認しましょう)
ここまで紹介した文字デザインは、バナーやフライヤー、自主制作作品のロゴなどを作る時におすすめです。
また今回は全て白黒で紹介しましたが、ここに色使いなどが加わってくると更にデザインの幅が広がると思います。
(色を使ったロゴについても、いずれ書けたらいいなと思います。)
以上、「タイトルロゴ風~文字デザインをしてみよう」でした。
好きなフォントはフォーク系と明朝系のユイPがお送りしました。ではまた次回!
文字の基礎編⇒文字デザインをしてみよう Vol.0 文字組みの基礎
色をつけてさらにロゴっぽくする効果を紹介⇒タイトルロゴ風 文字デザインをしてみよう vol.2
★毎日更新しているデジマースブログ公式Twitterもよろしくお願いします!
<使用させて頂いたフリーフォント>
「チェックポイント★リベンジ」
よく飛ばない鳥 / マルセ / http://marusexijaxs.web.fc2.com/
「マキナス Scrap 5」
もじワク研究 / https://moji-waku.com/index.html
他の記事をさがす ⇒ 記事一覧へ