今回は、PowerPoint(パワーポイント/パワポ)などの資料作成について、極力シンプルで情報量少なくわかりやすいレイアウトを紹介します。
目次
テキスト構成
まずはページに乗せるテキスト情報を箇条書きで設定します。
載せる情報を先に「メモ帳」などで作成してまとめ、決めておくことで、効率的にレイアウト作業に集中出来ます。
文字量は多めにしておき、後ほど短く集約して伝わる(読んでもらえる)文章量に落とし込みます。
箇条書きしていた文章をコピペしてザックリと配置していきます。
各項目名の文字サイズを説明文より一回り大きく変更して優先度を高くします。
さらに、各項目名の中でも優先度順に文字サイズを一回り大きくします。
説明分の方にも優先度順に文字サイズを変更してしき、長めに用意していた文章を要約して短くして伝えられる文章量に落とし込みます。
表題やキャッチコピーは1行で、
大項目は2行で、
その他の説明文も最大3行~4行でまとめる意識を持てれば、伝わる文章量の出来上がりです。
※みっちり長々と書かれた文章は読む気力を削いでしまいます。
この状態でテキストの設定は完了です。
続いて、目線の誘導と関連項目のグループ化がおこなえる、余白設定(ホワイトスペース)を施します。
余白設定はレイアウトの要です。
詰め込みがちな資料に十分な空間を持たせることで、読み手(資料を確認する人)に「わかりやすさ」と「親しみやすさ」をイメージしてもらえます。
ここまでシンプル化出来れば必然的にわかりやすい文章量とレイアウトになり、装飾が無くても伝わる状態になっています。
面と線を使った装飾
それでは、「面」と「線」を使った装飾に移りますが、
構成のNG例を展開します。
面を使った題名の装飾例ですが、
「圧迫感」「威圧感」があり、構成も一辺倒なため、固い印象を与えてしまいます。
こちらは、やってしまいがちな枠線の入れ子オンパレードです。
目が回りますし、注力ポイントも判別できず、不鮮明で不安な印象を与えます。
こちらは、装飾表現は被りもなく特徴的/説明的で問題ないですが、テキスト文章量の要約を怠った際に見られる状態です。
多くを伝えよう、よりよく分析しようと気持ちが先行すると、読み手を意識出来ない圧倒的な文字量を構成してしまいます。
そうなると、「読みたくない」「読まれない資料」が出来上がってしまい、プレゼンの際にも文字を追うことで気が飛び、頭に入ってきません。
表現の被り、「面」と「線」の優先度/訴求力に注意して装飾すればレイアウトの完成です。
「面」と「線」の優先度については、塗りの面積量で判断できます。
塗り面積の狭い「線の表現」は、
塗り面積の広い「面の表現」には勝てません。
より目立たせたい項目には塗りの表現を施し、文字を白抜きしてコントラストを高めて存在感を増します。
装飾が完了したら、最後に色で華を添えて仕上げです!
「ブランドカラー」「サービスカラー」をメインカラーとして多くを使い印象付けをし、挿し色アクセントカラーで「トピックポイント」際立てます。
「赤」は警戒色/警報色ですので、適切に使って親しみやすさを維持させましょう。
「見やすく」「わかりやすく」「親しみやすい」資料に見えますでしょうか。
さいごに
資料を作るとき、多くを伝えたくなり、それぞれ情報の優先度が平均化してしまいます。
取っ掛かりのワードをストレスなく見てもらうことで、次の優先度の訴求に関心が生まれ自然と目が移動します。
細部の細かい文字や説明まで読んでもらえれば十分な訴求が完了していることと思われます。
今回の情報が、毎日の資料制作にプラスになれば幸いです。
次回も情報設計に関係した話題をお届け致します。
デジマースのネモトでした。
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