ゴミの分別について~ユーザビリティを考えてみる~

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ゴミの分別がされていないゴミ箱を見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。缶を捨てるゴミ箱にビニール袋が突っ込まれていたり等々…。ちゃんとゴミ箱のルールを守っている方たちからしたら個人の力ではどうすることもできないもどかしい問題のように感じられます。

さっそく、
「結局は本人が気を付けて捨てるしかないのでは?」
「そうなのだけれど…それが出来たら困らないのです!」

と聞こえてきそうですが、今回はそんなゴミの分別について個人的な解釈ではございますが考えていきたいと思います。

*。゜・。ここでは全部を理解せずとも、デザイナーでなくとも
何となく分かるをベースに書いております。・。゜*

▼どんな時に分別されにくいの?

どういった場面でゴミが分別されにくいのかピックアップしてみました。

・とにかく今すぐ捨てたい
・該当するゴミ箱が周囲になかった
・ゴミ箱がいっぱいでとりあえず隣に捨てた
・既にほかのものが入っているとき(みんなもやってるなら)
・面倒くさい
・だれも見てない捨ててしまえ
・ゴミ自体がどのカテゴリのものか判別できなかった
・間違って捨ててしまったがゴミ箱に手を入れたくない

etc

例えば先ほどまでキレイだった、ティッシュやお菓子の入っていた包み紙等、用が無くなれば一瞬でゴミと化してしまいます。そうすると「いつまでも持っていたくない、汚い、邪魔」などの気持ちが出てきますよね。そんな時、近くに捨てる場所があればよいのですが。
「持ち帰って捨てる、捨てられるところがあるまで持っている」ことが出来れば言うことなしですが、人間皆全てに求めるにはなかなか難しい内容です。そうでない場合、分別関係なしに捨ててしまえと思いやすくなってしまうのではないでしょうか。今回は触れませんが、面倒くさいという気持ちが強くなればポイ捨てにも繋がる可能性もあります。
これらを一言で言うとゴミ捨てに対する意識が低いのではないかと考えます。

▼改善案パターン2

本来であれば、個人個人が気を付けてゴミを捨てればいいだけの話ですが、なかなか難しいのが現状です。
いくら大きな文字で表示したり「ゴミは分別しないとダメ!」と大きな声を上げても最終的にはその人本人の精神論になってしまいます。
であれば、ゴミ箱側が捨てる人に対して分別するように誘導出来たらいかがでしょう。よくあるゴミ捨てシーンごとに改善、対処法をユーザビリティ目線で考えてみました。

1.空き缶・ペットボトル

自販機の横にあることが多い、空き缶とペットボトルのゴミ箱。
最近では空き缶やペットボトル以外のものが捨てられない様に、昔よりもゴミ捨ての入り口を対応する物しか通らないサイズに工夫されていますよね。
ですが、これらを無視してビニール袋が突っ込まれていたり、ストロー付のプラカップが捨てられていたりするのを見かけることはありませんか?

「どうにか防ぐ方法はないの?例えば監視カメラを設置するとか」
「全てのゴミ箱と考えた時、効率的ではないですね。管理者も必要になるわけですから」
「うーん…」

それでは、何を捨てたかしっかりと見えるようにするのはいかがでしょうか。
シンプルな方法ですがゴミ箱の中身を見えるよう完全スケルトン形式にすることで捨てる人、捨てない人もさりげなく自然とゴミ箱の中身に意識が向けられるのではと考えます。その状態でペットボトルだらけの中にお菓子のゴミを捨てようとする人はそうそういないのではないでしょうか。
文字だけで大きく指示するよりも実際にこういうものだよ、と視覚的に見える形で指示してあげた方がユーザーにも伝わりやすくなります。分かりやすくてユーザビリティとしても良いと思います。
また、ゴミの種類は限られているため(ペットボトル、空き缶など)見た目の汚さはさほど感じられず、通り道にあっても気にならないですね。

2.よくあるゴミ箱

下記のようなゴミ箱を見たことある人は多いんじゃないでしょうか。

※図表として簡略化しています。


燃えるゴミと燃えないゴミとその他カテゴリの組み合わせで設置されることが多く、駅などの公の場でよく見かけますね。
これらはフタが無いことが多く、捨てる側としてはいちいちフタを開ける必要がないため、手も汚れずユーザビリティとして良い印象を受けます。
その反面、ゴミを捨てるときに中をチラリと見るとわりと分別関係なく捨てられているなと思うことも無きにしも非ずです。

あくまでも個人的な主観ですが、
・ゴミ箱が同じ形でかわり映えしない
・淡々としたカテゴリ表示
・目線に近い捨て口よりもカテゴリ表示が下にある為、視線が捨て口の方へ先にいく(捨て口の方が優先度が高い)
・実は捨て易すぎるオープンな捨て口

なども原因の1つと考えることができるような気がします。
それでは早速ですが、これらを踏まえて少しでも分別を意識させられる様なものを考えてみたいと思います。


こんな感じになりました。形を変えなくても部分部分にメリハリをもたせることでぱっと見た時に分かりやすくなりました。

【1】カテゴリ表示を目線の近くにも
カテゴリ表示が側面にあるので近づけば近づくほど見辛くなってしまいます。単純に捨て口より先に目線がいくよう優先度を上げてあげれば意識しやすくなるのではと考えました。
各々のプレートの形は+αで視覚的補助の意味も含めて異なるものにしています。
【2】捨て口の形
まず、燃えるゴミ&燃えないゴミと缶・ペットボトルの差別化をはっきりさせました。缶、ペットボトルの方はゴミの種類が限られているのでそれらに特化した形にすることで視覚的にもわかりやすく。
燃えるゴミ&燃えないゴミの捨て口は【1】にある様にカテゴリ表示が目立つように少し優先度を抑えました。
【3】側面の視認性
側面真ん中にあったカテゴリ表示を視界に入りやすいよう上に移動。
その際に背面カラーと文字カラーを入れ替えて差別化を強く。

▼さらに飛躍してみた

上記では現実的に可能な目線で考えてきましたが、もしもこんなことが出来たら画期的、近い未来こうなるとより便利というものも含めていくつか提案してみたいと思います。

1.インセンティブが貰える

ゴミの分別は当たり前といっても過言ではないので、夢のまた夢の類な案になりますが、ちゃんと分別をして捨てると物々交換が出来るゴミ箱。現実問題、分別出来ない人は思いの外いると思われるので効果がとても気になるところ…。
メリットとして、何かしら特典が貰えると嬉しいですよね、そこを利用しテキトウに捨てることを防ぐことが出来るのでは?
デメリットとして、特典欲しさに無駄にゴミを捨てる人が増えるの可能性もあるので、粗大ごみやファストフードなどのセルフで片付ける飲食店に向いているのではと考えます。

※物々交換の内容(量、頻度、制限)については考え兼ねています。ご了承ください。

2.置くだけでOK!
※エラーの解決は考え兼ねています。ご了承ください。

置くだけで判定してくれるシステムはどうでしょうか。ゴミ置き台に判定システムがあるので、こちらが考えなくても自動的に分別してくれます。(素材の判定ができると良さそう)


▼さいごに

考えれば色んなことが出来そうですが、ゴミ箱は母数が非常に多いので全部を全部改善するのには時間が掛かりそうです。
実は難しそうで個人個人、意識することが分別への近道だったりするのかもしれません。

次回もデザイナーでなくとも何となく分かるをベースにお伝えしていければと思います。それでは、またお会いしましょう!
wrote:スガ

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