【左利きのメリット デメリット】事例あるある_左利きの視点から見たユーザビリティ | デジマースブログ

【左利きのメリット デメリット】事例あるある_左利きの視点から見たユーザビリティ | デジマースブログ



突然ですが、あなたの利き手は右手ですか?左手ですか?おそらくほとんどの方が右手だと思います。
左利きの人口は全世界で約11%だそうです。100人いたら11人。多いか少ないかで言えば少ない方ですよね。
ところがどっこい、私ユイPは左利きです。お箸を持つのも字を書くのも絵を描くのもボールを投げるのも左手。スマホを持つ手は右です。

みなさんも一度はネット上で「左利きは●●が不便(不利)~!」みたいな話を見かけたことがあるのではないでしょうか。確かに世の中は右手を使う事を前提に作られているものが多いので正直不便に感じる事も多いです。
でも不便な事(デメリット)ばっかりじゃなくて、利点(メリット)もあるのでは?そもそも今右利きを前提に作られているものも、少しの工夫で左利きにも優しくなるんじゃないかな?と考え、今回は左利きである私の視点から身の回りに溢れるもののユーザビリティについて書いていきたいと思います。
※決して「左利きってほんと不便なの!配慮してよ!」という愚痴をぶつける記事ではありません。

1.改札


左利きの事例メリットデメリット

改札でICカードをタッチしたり切符を入れる場所は右側ですよね。右利きの方はおそらくみなさん右手を使う方が多いと思います。私も無意識下では左手でICカードを持ってしまうので手をクロスした状態でピッとやります。もう慣れてしまいましたが…。

左利きの事例メリットデメリット

もしも改札が、両側どっちにタッチ(切符)してもいいよ!という設計になったら理想的です。

左利きの事例メリットデメリット

コストや事故など色々考えるとなかなか実現は難しいと思いますが。

2.スープレードル


左利きの事例メリットデメリット

ユイPが個人的に1番左利きでストレスを感じるのがこれです。ファミレスのスープバーなどでよく見かけるこやつ。
この写真のものは丸いお玉型をしているのでまだそこまで使いにくくないのですが、お店にあるもっと細くて先が尖ったタイプのやつ…(写真が用意出来なかったのでこちらから)使いづらさが最上級です。仕方がないので右でいつも使いますが、注ぎにくいのでこぼしてしまったりする事もあります。

なのでどちら側からでも注げるように、両側に注ぎ口があるレードルがあったりしたらいいなあと思います。

左利き用も売っているので自宅ではそれを使うしかないですね。

3.ハサミ


どうしようもない。
左利きハサミを常備するか、右で扱えるようにするしかない。私もハサミは右で使えます。右利き用でも普通に左手でも切れるやつあるんですが、切れないやつと何が違うんでしょうね?

4.お菓子の切り口


お菓子の切り口って左手で持って、右手で開ける事が想定されているので左側に切り込みが入っているものが多いです。なので左手で開ける場合裏返して開ける事が多いです。開ける事に支障はありませんが、切り口のガイドが見えないので切り方を失敗してしまう事もなくはないです。

左利きの事例メリットデメリット

両側どちらからも開けられるものだと嬉しいです。

5.電話機


会社でおなじみ!電話機。

左利きの事例メリットデメリット

左でとって右手でメモなどが出来るよう、左側に受話器がついていますよね。左利きは右でとって左でメモします。私も会社のデスクでは右側に電話を置いていますが、もしこれが位置固定で左側にしか置けなかったら…手がクロスしてメモが取りづらい。
なので受話器は上側にあったりすると平等かもしれません。

左利きの事例メリットデメリット

昔なつかしのこの形を更に改良していけば使いやすそう。

6.スポーツ


体育のキャッチボールとかだとペアの相手に嫌がられる事もありますが、勝負の世界だとレフティって有利とも言われますよね。これは左利きのメリットだと思います(私はスポーツ苦手なのであまり感じたことないです)。
左利きの人はおそらく利き足も左利きの人が多いですよね。サッカー選手でいうとメッシでしょうか。

7.銀行とか役所にある固定されたペン


左利きの事例メリットデメリット

(手作り感の強い写真ですみません)
紛失や盗難防止なのでしょうが、右側に固定されている事が多いですよね。この固定している紐やチェーンの長さが短いと書きづらい…。

左利きの事例メリットデメリット

これはシンプルに真ん中に設置する、そして紐は長めにしておいてほしいです。

左利きの事例メリットデメリット

8.楽器


私は学生時代左利き用のベースを弾いていました。まず左利き用の楽器を扱っているお店はあまり多くありません。そして左利き用を使っていると「あ、ちょっと貸して~」と友達に借りる事も出来ませんでした。
右も左もわからない初心者なら、一般的な右利き用で始めるのもアリだと思います。かつて私も楽器屋さんのお兄さんにもそう言われました。
(それでも当時の私は好きなアニメの推しキャラクターがレフティのベーシストだったという理由で左利き用を買いました。世界のポール・マッカートニーもレフティ)

9.キーボードとペンタブとマウスと私


これはペンタブで絵を描く方限定の悩みだと思うので、伝わりにくい方には申し訳ありません。

左利きの事例メリットデメリット

左手でペンを持っているとキーボードのCtrl+Z(を始めとした一般的なショートカットキー)が押しにくい!

カスタマイズ出来るタイプのキーボードやワイヤレスだといいのですが、普通に設置されているものだと右手がつりそうになります。
Photoshopなどはショートカットキーもカスタマイズ出来るのでそういった所で対処していくしかありません…。

ですが、左手でペンタブを使っている時にも利点はあります。
そう、それはマウス。

左利きの事例メリットデメリット

マウスは右という左利きさん、私もですが身近にも多いです(マウスも左だわ…という方がいたらごめんなさい)。
マウスが右だとペンタブを左手で使いながらマウスも握っていられるんですよね。これはとても利点だと感じています!

10.ノート


横書きのノートは左手の側面が確実に真っ黒になります。

左利きの事例メリットデメリット
左利きの事例メリットデメリット

ペンだとにじんでしまったり…これはもうどうしようもないです。にじまないボールペンが好きです。
またリング式のノートやファイルも手にリングが当たって書きづらいので、私はこれは取り外しの出来るルーズリーフを使って対処していました。会社のファイルなども出来る限り取り外しの出来るものだと嬉しいですね。

ただし唯一右利きに勝てる所があります。それは「縦書き」。

左利きの事例メリットデメリット

身近な所でいうと国語のノートでしょうか。これはものすごく書きやすいです。

11.左利き=天才じゃない?という風潮


世界の名だたる偉人には左利きがとても多いです。レオナルド・ダ・ヴィンチも、ミケランジェロも、ピカソも、アインシュタインも、ニュートンも、エジソンも、ベートーヴェンもみんな左利きです。左利きの人は右脳が発達しているから、何かに長けていることが多い…という説がありますね。
ですが私は左利きでも今のところ何も発明していないので凡人です。
「左利きなんだ!なんかかっこいいね!」と言ってくる方たまにいますが、反応に困る。


というわけで、いくつか紹介をしてみました。いかがでしたでしょうか。
不便な点も多いですが、メリットがあるものもあれば、自分なりに改善できる点、世の中全体で改善して頂けたら使いやすくなりそうなものもありました。

世界の89%は右利きなので、多い方に有利な世界なのは当然だと思います。決して左利きにもっと配慮しろ!なんていうつもりはありません。正直私は日常生活を生きる上で左利きであることにそこまでストレスや不便さを感じていません(ここまでこれだけ色々書いたのに)。

ですが今回の利き手の話に関わらず、多い方だけを優先するのではなく少ない方に対しても少しでも配慮をする事が、デザインや開発をする上で心に留めておくべき大事な事なのではないでしょうか。

とりあえず左利きの人が食事の席で人の左側に座りたがる事を許してください。

さもユイPが人類の左利き代表のように書いてしまいましたが、そんなわけはないのでこういう意見のやつもいるんだなあ~という気持ちで受け止めて頂けたら嬉しいです。
それではまた次回!

左利きの事例メリットデメリット

右手で書きました。


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