今回は、弊社コーポレートWEBページのレスポンシブ化とリニューアル再構築にあたり感じたことを記事にします。
■HTMLのワンソース化
今回のリニューアルではまずはじめに
「HTMLのワンソース化」
が目的として上がりました。
理由は単純で、「SP版」「PC版」と静的にソースを分けて運用する運用者の「2度手間」の改善です。
したがって、
レスポンシブ化(HTMLは複数用意せずにCSSを解像度等により出しわける)は担当者の必然として話が進みました。
■レスポンシブ化のメリット
レスポンシブ化により得られたメリットはこちらです。
・ワンソースによる更新リソース減
・表示器機の画面幅解像度によるレイアウトの出し分け
・PC/SP集約によるSEO効果改善
■レスポンシブ化のデメリット
それでは反対に今回の実装で感じたデメリットはこちらです。
・SPでの表示画像容量拡大
(PC版と同じ大きさの画像を扱うため/状況に応じて非表示になる画像も読み込むため)
・レイアウトの最適化が難しくそれぞれを考慮した構成が必要(縦横比率/可読性の考慮)
以上の2点です。
グラフィックデザインの視点から見ると、最適な状態の画像が使われるのではなく、
問題が出ない範囲で一つの画像が使いまわさせるネガティブを感じました。
(適応されるCSSに応じて読み込む画像も変更出来れば解決できますが…)
■別手段を考えてみる
ワンソースでの運用はレスポンシブに限ったものではないはず!と他のやり方を考えたときに、
CSSの出し分けではなく、運用者が直接変更した「外部テキストファイル」をPHP等により参照、構築する、従来の方法に結局行き着きました。
この動的な構築の場合、
レイアウト変更は難しいですが、
日々の情報の更新は、データファイルを書き換えて本番環境に上書きアップすることで可能になるので、
WEB知識のない運用者でも更新が容易になります。
■まとめ
CSS(スタイルシート)による運用などは、知識がある方が日々の運用する場合であれば使い勝手が良いので業務効率が良くなります。
しかし、現実に日々の運用する担当者の場合はどうでしょう。
「WEBページの運用者」 = 「利用者」
とするのであれば、
あえて先進的で効率的な構築手段を使わない設計も、状況によっては必要だと感じました。
次回も情報設計に関係した話題をお届け致します。
デジマースのネモトでした。