サービスを立ち上げる場合、プロジェクトメンバーはUX(ユーザー・エクスペリエンス)とUXデザインをいつから意識すれば良いのでしょうか。
UXデザインは、コンセプト設定時から既にはじまっている
ユーザー・エクスペリエンス(以下UX)とは、
利用者需要と、「行動」、そしてゴールの体験までの「感情」を意識して設計を進める概念ですが、
UXデザインをどのように捉えていますか。
多くの方は、グラフィカルなデザイナーが担当し、設計終盤に確認をすれば良い「チェック項目」のようなものだと思いがちですが、その意識では「思い描いたサービス」には何度追加開発しても届くことはありません。
UXの意識なくスタートし作られたサービスの改修は、コンセプトから作り直しになります。
プロジェクトに関わるメンバー意識の持ち方
それでは、どのような意識の持ち方が必要なのでしょうか。
そもそも、
サービス立ち上げには多くの専門スタッフが関わっているため、サービスビジョンを全てのメンバーが思い浮かべられていないと成功は難しいです。
サービスビジョンとは、サービスの完成形と利用体験している映像を想像出来ている状態です。
例えるなら、
娯楽施設のアトラクションを楽しむ人々のその瞬間のワンシーンのようなイメージでしょうか。
思い出してみてください。
そのイメージはブレスト中、サービスの方向性が決まったとき、高揚感、成功イメージを伴って、確かに思い浮かべられていたはずです。
そして、この内容と方向性なら、利用者需要もあり成功するはずだと強く思えていたはずです。
しかし、残念ながらそのビジョンは、設計が進んでいく過程で夢見後のように薄れ曖昧になってしまうものです。
したがって、「思い描いたサービス」の完成には、この「ビジョン」を明確にイメージし続ける必要があり、さらに、関わるメンバー全員が共有出来ていなければなりません。
あなたが現在中心となって進めている、もしくは関わっている案件のなかで、特に「具現化作業」を担当するメンバーにこのビジョンの共有は出来ているでしょうか。
そうでなければ、望んだ内容が仕上がってくることは難しい理解ができるはずです。
実行することはだた一つ、
サービスビジョンの十分な共有を行ない時間を共にし同じ方向を見ること。
プロジェクト立ち上げの早い段階から関わるメンバーとコミュニケーションをとり意識を高めていきましょう。
具体的な手段として有効な「カスタマージャーニーマップ(エクスペリエンスマップ)」の作成を、「ディレクター」「システム」「WEBデザイナー」「運用」のメンバーと進めて、意識共有し、同じ顧客視点、ユーザー目線でプロジェクトに取り組んでいきましょう。