老眼のユーザビリティ

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驚愕ですが、15歳を過ぎると既に「老眼」の症状が進行しているそうです。

私はUI、ユーザビリティに関わっていますが、スマホなど近くが見えない老眼症状を感じる年齢になり、毎朝茶碗に盛られたお米にも焦点が合わず経験と感覚で食事してたりします。

そこはポジティブに受け止めて、自身でもある団塊ジュニア世代(第二次ベビーブーム世代)の大きなターゲットに向けたユーザビリティを考えてみます。


スマートフォンの画面

私の場合、画面との距離は30cm程度で持つとピントがハッキリとします。

一般的に近点距離の年齢別の目安として、
20歳で15cm
30歳で21cm
40歳で33cm
50歳で60cm
60歳で150cm

以上の距離が必要とのデータもありますので安定して進行しているようです。

下記はiPhone6系の画面にそれぞれのサイズの文字を表示させています。
※一部ブラウザの基本仕様により、10pxより小さいサイズはCSSで設定しても10pxで表示されてしまいますので、最小サイズは10pxに設定

⇒スマホでの実サイズ表示はこちら

確認してみると、10pxの文字は自身には可読性が低いと感じられます。

40代から老眼の症状が気になってくるといわれておりますが、
目の負担により、肩こり、頭痛、吐き気の症状があり仕事に支障をきたします。

ですが現実問題として老眼鏡をかけてスマホを見る行動について、外出中は特に難しいと感じています。

スマホの画面表示の場合は、優先度が高い部分での10px、12pxの文字の運用はターゲットにより控えるべきですが、
弊社の「フォントサイズ運用ガイドライン」を確認すると↓

優先度が低い訴求部分で10px、12pxの文字が運用されております。

メインターゲットにもよりますが、年齢に応じたCSSを使い分けるのも大変な手間なので、対象利用者は端末の文字サイズを「設定」から「標準⇒拡大」に変更する勇気ある決断が必要です。


混雑率200%~の車内

フォントサイズを大きくするなど物理的な対応を行い何とか乗り切れたとしても、どうにもならない状況が日々の通勤時に発生します。
「混雑率200%~の車内※」
(※週刊誌程度ならなんとか読める)
です。

主観では満員電車で必要外のスマホ利用は控えるべきと考えますが、
混雑率200%を超えてくると、車内で他の乗客と適切な感覚を確保する事は難しく、
その利用シーンではスマホ画面との距離は20cm程度まで近くなる状況になります。

そのなかで老眼の場合、ピントが合わず30cm以上距離をとる必要が出てきます。

物理的に無理があり他の乗客の迷惑となりますので利用者はスマホの使用を控えましょう。


大画面テレビ

老眼より近視の影響もありますが、
視聴距離が2mを越える4Kや8Kの50インチ越え大画面テレビのきめ細かさを認識をするためには、画面に近づく必要があるため高解像度化の恩恵がありません。

そんな状態で4Kの恩恵を得られるのは視聴距離が40~60cm程度と短いPCの画面など24インチ前後のモニター/ディスプレイです。


サービス側のユーザビリティ配慮

 
たとえば利用者が、書き方がわからない漢字を調べる場合

ブラウザに読みを入力。
・「忖度」…画数が少ないのでや文字が小さくても構成が判断できます。
・「薔薇」…この画数は厳しいです。

状況によって利用者はピンチ操作で画面表示を拡大します。
したがって、サービス側での配慮としては、10pxや12pxの文字サイズの運用を避けつつhtmlのメタ設定では、

<meta name="viewport"content="width=device-width,initial-scale=1.0,user-scalable=no" />

この記述内の
「user-scalable=no」部分を設定さえしなければ、利用者はピンチ操作で任意のページを拡大縮小できるようになります。是非配慮をしてあげてください。


その他の配慮

紙に印刷して展開する細かい数字などの資料ですが、
若い方には読めても、歳を重ねた方には大変な苦痛が起き、目が疲労して頭痛、肩こり、吐き気の症状があらわれます。
是非配慮をしてあげてください。

また、社内の廊下の奥に人がいる場合でも、歳を重ねた相手側にはあなたが誰か認識できていない場合があります。
是非察してあげてください。


まとめ

老眼のユーザビリティ対応

・~10px、12pxの文字使用は避ける
・HTMLメタ内「user-scalable=no」の運用は避けピンチ操作に対応する

次回も情報設計、ユーザビリティに関係した話題をお届け致します。
デジマースのネモトでした。

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