デザインと修正のためのコミュニケーション

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こんにちは!
今回のテーマは「デザインと修正のためのコミュニケーション」です。
デザインに関わる上で避けられない「修正」への対処方法について、アプリ開発の観点からお話しします。
これからデザイナーとして世に羽ばたく方や、同じテーマで悩んでいるよ~と言う方に見て頂ければと思います。


デザインと修正

作っても直しても終わりの見えない修正、締切直前の戻し、追加依頼…。
自分のデザインが悪いからいけないんだと悩んだ事はありませんか?

それは、あなたのデザインが悪いのではなく、コミュニケーションが足りていないだけかもしれません。

修正はデザイナーにとって切っても切れない関係なので、ある程度はどうしようもない事です。なので、必要以上に気に病む必要はありません。
何事も、一発OKでトントン拍子に物事が完璧に上手くいく事はないからです。
クライアント、ディレクター、SE、営業など、様々な役職と価値観を持った不特定多数の人間が関わるプロジェクトであれば尚更です。

個人的な趣味の作品でない限り、デザインは1人で考えて完結させられる物ではありませんので、プロジェクトメンバーが納得出来る落とし所を考える事が大切です。
その対策として必要なのが「コミュニケーション」です。

コミュニケーションを活用して、不要な修正を回避し、必要な修正にしっかり時間を掛ける事で、良いデザインが作れるように工夫してみましょう!


デザインと修正のためのコミュニケーションとは

コミュニケーションと言っても、みんなで仲良くしましょう!と言うお話ではありません。
ここで言うデザインと修正のためのコミュニケーションとは、「途中のデザインを見せる」と言う事です。

途中のデザインと言うのは、「プロトタイプ」「ラフ」「全体像はまだ出来てないけど部分的に出来ている物」などのことです。

いきなり全力で100%の完成品を作って見せるのではなく、20%でも50%の完成度でも良いので、状況に合わせて途中経過を随時プロジェクトメンバーに共有して下さい。
こうする事で結果的に修正の負担を軽減する事が出来ます。

「未完成の物を見せるのは嫌だ…」「作り途中の半端モノなんだから修正しろと言われるに決まってるじゃないか」と抵抗感がある方もいるかもしれません。
どうして完成品ではなく未完成品を見せる事に意味があるかと言うと、修正が発生する原因の1つである「イメージと違う」への対策です。

全力で生み落とした100%の完成品に「イメージと違う」と言わてしまうと、それまで掛けてきた時間や労力が無駄になります。
また、ガチガチに作り込んでしまったが故に、細かい修正が出来なくなってしまいます。最悪の場合1から作り直す…なんて事も少なくありません。
更に、締切直前にこれを言われてしまうと、修正に掛けられる時間がギュッと短くなります。こうなると、とにかく締切に間に合うように作る事になりますので建設的でないです。

極端ではありますが、下記は、「イメージと違う」と言われるパターンの例です。

デザイナーとクライアントの間に「春らしい花」「可愛さ」「シンプルさ」に対する認識のズレが生じた為、このような事が起きてしまいました。
クライアントとしては「花なら何でも春らしいし可愛い」「花のイラストはシンプル(フラット)に」と考えていました。
デザイナーとしては「春らしい花=桜」「可愛らしくなるように、ピンクや淡い雰囲気に統一」「ゴチャゴチャさせずにまとめよう」と考えていました。
途中でこの認識のズレに気が付けてれば、根本から覆るような修正は回避出来たはずです。

これは誰が悪いと言う話ではなくシンプルに、デザイナーがクライアントの求めるイメージを理解しきれなかった、クライアントがデザイナーにイメージを伝えきれなかっただけに過ぎません。
そもそも言葉や、ネットや雑誌から拾ってきた参考画像を数枚見て合わせただけの認識で、デザイナーとクライアントがお互いのイメージをピッタリ合わせる事は難しいです。
人間の想像力には差や偏りがあります。そこを補う為に「途中のデザインを見せる」事が大切なのです。


途中のデザインを見せよう

途中で見せるタイミングはプロジェクトの規模にもよりますが、基本的にデザインする中で「ここはどうしよう」「ここは意見が割れそうだな…」と思ったら、それが見せ時です!
全体の20%の完成度だったとしても、確認したい事や気になった事があればすぐにプロジェクトメンバーに確認してもらいましょう。
大きなプロジェクトほど段階的に細かく途中経過を共有する事が有益ですし、小さ目のプロジェクトであればまずは70%くらいの完成度まで作った方が適切な場合もあります。

20%の完成度と言っても、ある程度キリの良い所までデザインを落ち着かせる必要はあります。
「プロトタイプ」「ラフ」「全体像はまだ出来てないけど部分的に出来ている物」など、確認したい問題点や状況に合わせて作ってみて下さい。
あくまでキリ良くなれば十分ですので、プロトタイプなどを作るのに時間を掛けすぎないでください。どんな要素があるのか、どんな問題点があるのか見てわかるレベルであれば完成度は重要ではありません。

途中でデザインを見せる目的としては、共通のイメージを共有する事で、お互いの認識のズレを早期発見し対処する為です。

この「認識のズレ」とは病気のような物で、発見が遅れると重症化しやすく手遅れのリスクも高まります。認識のズレが重症化した結果が「イメージと違う」です。
認識のズレも病気も、早期発見できた方が対処しやすく完治も早いです。
また、あえて完成度を抑える事でクライアントからの修正や要望に臨機応変に対応する事が出来ますので、100%作り込んだ物を修正するよりタイムロスが少なくなります。

クライアントとしても、想像だけでは考慮出来なかった部分を視覚的に補えるので、「想像では良かったけど、実際に形になると微妙だな…」など問題点に気が付くことが出来ます。
デザインを見ながらだと、「ここはもっとこうして欲しい」と言う具体的な指示も出しやすくなります。

途中のデザインを見せて、修正点があればプロトタイプを20%ほどの完成度で作っていくのも良いですし、比較的軽微な問題であれば打ち合わせの最中にラフをササッと描いてすぐに確認してもらうのも良いです。
このようにコミュニケーションを重ね、細かい部分も認識を刷り合わせてデザインを作って行ければ、最終的に完成した物が「イメージと違う」とはならないと思います。少なくとも致命的な修正は事前に防ぐ事が出来ます。


おわりに

いかがでしたでしょうか?
そもそも何故修正が来るのか。それは、デザイナーもクライアントも良い物を作りたいと考えているからに他ならないと思います。
ですが、タイミングとコミュニケーションによっては熱意が空回ってしまう事もあります。
そうならない為にも、修正を恐れるのではなく、不要な修正を防いで必要な修正に時間を掛けられるように、デザイナーとして出来る事を事前に行う事が大切です。

デザインと修正でお悩みの時は、ぜひ試してみて下さいね。

それではまた!デジマースのコンでした。

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