抽象のメリットと必然性

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モバイル向け画像を製作する作業は、
画面解像度の低い携帯電話向けに作っていた時代から、高解像度のスマートフォン向けにシフトしており、非常に多くの情報を扱う必要があります。

240pixel → 320pixel → 640pixel → フルHD/2K → 4K

結果、
レイアウトや素材を製作する場合の情報選択肢/余地が増え、判断に時間がかかり、細部まで作りこみが出来てしまう為、終わりが見えなくなる作業を生む可能性が高まり、
また、高まった表現力は「具体性」「趣向」の判断を生む状況にも及んできております。

…今回はそんな予期せぬセグメントを避ける表現情報量との適切な向き合い方を考えてみました。


制約の中での可能性

日本人は制約を受けた状況下での、アイデアと効率化を得意としているといわれています。
理由として、限られた島国国土の中で生活をしてきた影響もあるのでしょうか。

1980、90年代の量産性に長けたアニメフォーマットの確率や、家庭用ゲーム機ハードとソフト面での成功、
そして、携帯電話とハード/ソフトの開発においても世界の指標たる結果を残してきた状況は、
いずれも、「黎明期から成長期へ向かう中でのテクノロジーが後追いする制限下」であったといえます。

しかし、
逆の視点から見てみると、
日本人は可能性溢れる選択肢状況下では目的を見失い、
多彩な表現力の状況下でも方向性を見失いがちな思考を持っているとも考えられます。

話を「表現」「UI」に絞ってみると、
日本人は、シンプルで捉えやすいUIに長けている可能性が考えられるのではないでしょうか(強引ですが)。


シンプルで捉えやすい表現とは?

わかりやすさの条件は「単純構造」で「敷居が低い」でしょうか。

グラフィックデザインでは標識やマークなど「アイコン化」されたものがその代表ですが、
そのわかりやすさを追求して結果が、私たちが良く見るシンプルなデザインになっています。

いずれのマークも初見の記憶がないくらい一般的に生活に浸透しており、
作りこんだ表現にする必要がないことを理解いただけるのではないでしょうか。


セグメントしない表現とは?

人を選ばない(セグメントしない)表現とは、狭義ではなく広義で抽象的であることです。
作りこみ、具体的にすることが目的である以外はシンプルな表現で進めることのメリットが多いのではないでしょうか。
例えば、

・運用性/更新性の向上
・容量削減
・表示速度改善

でしょうか。

ピンク色の画像は描き込みが多く具体的で、見る人にカテゴリ(犬/車)を越えて詳細(犬種/車種)まで想像させています。


まとめ

情報設計に「更新」は付き物です。
運用パフォーマンスを考えた場合、
グラフィックデザインはトータルコストを抑えられる素材を選ぶ必然があり、
アーティスティックなグラフィックであれば、
芸術品として「想い」を込める必要があります。

限界の作りこみが価値に大きな影響を与えるコンテンツはありますので、
都度案件の「目的と訴求対象」を意識して、
適切な情報設計を運用してみるメリットは十分あるのではないでしょうか。

次回も情報設計に関係した話題をお届け致します。
デジマースのネモトでした。

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